<Phaedra> DDD 92038 \2180 In Flanders' Fields Vol.38 ―― ピート・スウェルツ(1960-):夢の絵 ポール・ジルソン(1865-1942):行進曲風ラプソディ ウィルフリード・ウェステルリンク(1945-):ランドスケープ2 アルテュール・ミュールマン(1884-1966)アダージョ ハ短調 フリッツ・セリス(1929-):フランダースの民謡による幻想曲Op.45b レイモン・シュロワイヤン(1933-):夢の彼方に エドモン・サヴニエ(指揮)、チェコ・ヴィルトゥオージ室内管弦楽団 吹奏楽作品の作曲家としても日本で知られるピート・スウェルツなどベルギー の作曲家たちによる弦楽オーケストラのための作品集。 <BRILLIANT> BRL-8212 2枚組 \990 ショスタコーヴィチ:室内交響曲集 CD1 室内交響曲(弦楽器と木管楽器のための交響曲ヘ長調) Op.73a (弦楽四重奏曲第3番からのバルシャイによる編曲) 室内交響曲 Op.83a (弦楽四重奏曲第4番からのバルシャイによる編曲) CD2 室内交響曲(アイネ・クライネ・シンフォニー ハ長調) Op.49a (弦楽四重奏曲第1番からのバルシャイによる編曲) 室内交響曲 Op.110a (弦楽四重奏曲第8番からのバルシャイによる編曲) 室内交響曲 Op.118a (弦楽四重奏曲第10番からのバルシャイによる編曲) ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団 ルドルフ・バルシャイ:指揮 <Eufoda> EUFODA 1138 \2180 J・スーク:弦楽のためのセレナーデOp.6 ホアキン・トゥリーナ(1882-1949):闘牛士の祈り B・ブリテン:シンプル・シンフォニー ウィレム・ケルステルス(1929-1998):3つのバガテル ヤン・ヴァンデルロースト:2楽章の音楽 ディルク・フェルミューレン(指揮)、 チェンバー・オーケストラ・シンフォニア 1985年にフェルミューレンを指揮者に迎え、フランダース地方で活躍を見せる 弦楽オーケストラ、チェンバー・オーケストラ・シンフォニアによる作品集。 日本でもお馴染みのヴァンデルローストやケルステルスといったベルギーの作 曲家の作品の収録がポイント。 <TELARC> CD80503 \1350 アメリカン・アダージョ バーバー:弦楽のためのアダージョ コリリアーノ:フルートと弦楽オーケストラのためのヴォヤージュ カニング:ジャスティン・モルゲンの賛美歌によるファンタジー ホヴァネス:弦楽合奏のためのアレルヤとフーガ 作品40b ロウゼ:フルート協奏曲よりAnhran バーバー:ヴァイオリン協奏曲作品14よりAndante コープランド:「アパラチアの春」のシェイカー教徒の旋律による変奏曲 ガーシュウィン:弦楽のための子守唄 バーバー:アニュス・デイ (弦楽のためのアダージョに基く) Various Artists <OEHMS CLASSICS> OC561 \1450 ショスタコーヴィチ: ピアノ、弦楽とトランペットのための協奏曲 ハ短調 Op.35 弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 Op110 (バウムガルトナー編曲による弦楽合奏版) 「24の前奏曲とフーガ」より前奏曲第1番(原曲ピアノ版) 「24の前奏曲とフーガ」より前奏曲第1番(バウムガルトナー編曲による弦楽 合奏版) ベルンド・グレムザー(p)、 ラインホルド・フリードリヒ(Tp) アヒム・フィードラー(指揮) ルツェルン祝祭弦楽合奏団 アヒム・フィドラー&ルツェルン祝祭弦楽合奏団による、4枚目のアルバムは、 ショスタコーヴィチの作品集。ここに収録された作品は、ショスタコーヴィチ の中でも対極的内容にある曲。協奏曲は1933年の習作でありながら、西ヨーロ ッパの音楽と融合され、憂うつ、パロディー、悲しみ、茶番劇、そしてバロッ ク様式などを織り込んだ斬新な音楽。ショスタコーヴィチは「私は洗練された リスナーのためでなく、単なる愉快な音楽を作曲したかった作品」とも述べて いました。逆に弦楽四重奏曲第8番は、1960年やむえず共産党に加わった年の 旅行先スイスで、わずか3日で書かれたもので、「ファシズムと戦争の犠牲者」 に捧げられた作品。自作品を引用し、権力と戦争に苦しめられた半生を物語る 自伝的作品の色が濃いものです。ここではバウムガルトナーが、8番の弦楽四 重奏曲を編曲した版で演奏されています。この編曲についてバウムガルトナー 自身「この合奏団のために、コントラバス・パートを加えて、出来る限り弦楽 四重奏そのままを再現したかった。しかしそれはたやすいように見えながら、 非常に困難を要した。単純にオクターヴを入れ替えただけでも、別の曲になっ てしまうのだ。この曲の偉大さは素晴らしく、この編曲の重大さを感じた」と 語っている。 <MD+G> 90113156(SACD-Hybrid) \2950 シューベルト(マーラー編): 弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 「死と乙女」D810(弦楽合奏版) マーラー:交響曲 第5番-アダージェット キエフ室内管弦楽団 指揮:ローマン・コフマン 昨年10月に発売されたアルバムのハイブリッド盤。ベートーヴェン管弦楽団 とのショスタコーヴィチに続く、コフマン・アルバムのSACDリリース。 <Resonance> CDRSN 3057 \1080 マイケル・ティペット: 二重弦楽オーケストラのための協奏曲、弦楽オーケストラのための小音楽 R・ヴォーン=ウィリアムズ: 《富める人とラザロ》の5つの異版、二重弦楽オーケストラのためのパル ティータ ジョン・ファラー(指揮)、 イングリッシュ・シンフォニア 長く親しまれるイギリスの弦楽オーケストラのための作品の魅力が詰まっ た好企画盤。 <CASCAVELLE> RSR 6172 \2080 フランク・マルタン:小協奏交響曲 同:弦楽オーケストラのための練習曲集 R.シュトラウス:メタモルフォーゼン [ボーナス・トラック]パウル・ザッハー、R.シュトラウスについて語る グザヴィエ・ド・メストレ(Hrp)ジョリ・ヴィニクール(Cem) デーネシュ・ヴァーリョン(P) アルミン・ジョルダン(指)ローザンヌ室内O. 録音:2002年9月7-10日ローザンヌ、サル・メトロポル 1995年2月16日スイス・ロマンド放送アーカイヴ パウル・ザッハーはバルトーク、ヒンデミット、オネゲルなどさまざまな作 曲家に作品を委嘱したことで知られるスイスの名指揮者。ハープ、チェンバ ロ、ピアノと2群の弦楽オケという編成による小協奏交響曲は、そのザッハー の委嘱作で代表作。序曲と4つの練習曲からなる練習曲集も、ザッハーの要請 で作曲されたもの。ここには初演者ザッハーに献呈されたシュトラウスを含 め、すべて「20世紀音楽のパトロン」ゆかりの作品が収められています。 RSR 6169 \2080 ノルベール・モレ: トランペット協奏曲 組曲「時の印象」-2つの弦楽オケのための ホルン協奏曲 ジェフリー・シーガル(Trp)オッコ・カム(指)ローザンヌ室内O. へスス・ロペス=コボス(指)ローザンヌ室内O. ブルーノ・シュナイダー(Hrn) へスス・ロペス=コボス(指)ローザンヌ室内O. 録音:2001年3月9&10日、1998年10月17日&1999年2月24日、 1998年10月14&16日以上すべてスイス・ロマンド放送収録 モレ(1921-98)はパリでメシアンとレイボヴィッツに、さらにウィーンでオ ネゲル、フルトヴェングラー、クラウスに師事したスイスの作曲家。 <OPUS ARTE DVD> OAF4002D \2380 シチェドリン(b.1932):バレエ「カルメン」(ビゼーによる) ※日本語解説書は付いておりません。 (ライヴ収録:2002年、オーストラリア、パース、ヒズ・マジェスティーズ・ シアター) バレエ・演奏/ベナジール・フセイン、ダリル・ブランドウッド、 エロール・ピックフォード、メリッサ・オーリッシュ、 西オーストラリア・バレエ、 ニコレット・フライロン(指揮)西オーストラリア交響楽団、 テッド・ブランドセン(振付) NTSC方式/画像構成比:4:3/ステレオ/55分/英語字幕付き(イントロ ダクションのみ)/片面一層ディスク(DVD5) ビゼーの音楽を弦楽+打楽器のオーケストラに編曲したシチェドリンのバレ エ音楽であり、妻プリセツカヤのために作られた新しいバレエ作品。西オー ストラリア・バレエのプロダクションは、情熱的な要素を強調した衣装や視 覚効果などが印象的です。バレエ・ファンにとっては、オーストラリアのバ レエ団を見るチャンスでしょう。 <TELARC> CD80080 \1350 パッヘルベル:カノン ボロディン:弦楽合奏のためのノクターン(弦楽四重奏曲第2番より) ヴォーン=ウィリアムズ:「グリーンスリーヴズ」による幻想曲 チャイコフスキー:弦楽セレナード 作品48 セントルイス交響楽団 指揮:レナード・スラットキン <Capriccio> 71072(SACD-Hybrid) \2080 L・V・ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調Op.131(弦楽合奏版)/大フーガ変ロ長調Op.133 シャーンドル・ヴェーグ(指揮)、 ソロイスツ・オブ・インターナショナル・ミュージシャンズ・セミナー弦楽合 奏団 ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の弦楽合奏版の醍醐味を巨匠シャーンドル・ ヴェーグのタクトで存分に味わえるベストセラー・アイテムがSACD Hybrid仕 様盤で再登場! <CLASSICO> CLASSCD669 \1850 グリーグ: 弦楽四重奏曲 ト短調 (アレクサンドル・ルーディン編による弦楽オーケストラ版) チェロ・ソナタ イ短調 (アレクサンドル・ルーディン編による協奏曲版) アレクサンドル・ルーディン(指揮、Vc) リン・タオ(指揮) ムジカ・ヴィヴァ・アカデミック室内管弦楽団 録音:2004年 以前別のレーベルで同様の企画がありましたが、それとは別の編曲が登場で す。チェリストで指揮者のアレクサンドル・ルーディンは1960年生まれ。チェ リストとしてはナクソス、メロディア、オリンピア、テュードアに多数録音し ている。基本的に音の画家であるグリーグは管弦楽曲を得意としており室内楽 は決して多くはない。その中でもとりわけオーケストラ的な可能性を秘めてい るこの2作品に着目したルーディンが自ら編曲、演奏したもの。特にチェロ・ ソナタは実にダイナミックなアレンジで、ドヴォルザークかエルガーのチェロ 協奏曲に勝るとも劣らない大迫力! <ALBANY> TROY781 \1980 エリック・ソウヤー(Eric Sawyer):弦楽のための作品集 弦楽四重奏曲第3番、5つのバガテル、 弦楽四重奏曲第2番 ライトハウス・チェンバー・プレイヤーズ ヘクン・ウ(Vc)エリス・ユン(Pf) アーデン弦楽四重奏団 ソウヤーはアメリカの両海岸で高く評価され作品が演奏されている。現在 はカリフォルニア大学で教鞭を取っている。作風は新ロマン主義的とも形 容できバルトーク的とも言えようが決してそれに終わるものではなく、繊 細なアイデアが随所に感じられ、ざわざわと感覚を揺さぶってくれる。 <Profil> PH 05015 \2080 ヨーゼフ・スーク:弦楽オーケストラのためのセレナード 変ホ長調op.6 ドヴォルザーク: 弦楽オーケストラのためのセレナード ホ長調op.22 スラブ舞曲 ホ短調op.72-2 スラブ舞曲 ハ長調op.46-1 フォルカー・ハルトゥンク(指) ヨーロピアン・ニュー・フィルハーモニック・オーケストラ 録音:2003年、2004年 19世紀から20世紀にかけて活躍したチェコの二大作曲家ドヴォルザーク (1841-1904)とスーク(1874-1935)。若き日のスークは偉大な先輩の薫陶 を受け、後には師の娘を妻に迎えるなど、まさに血を分けた家族同様の交流 がありました。ドヴォルザークのセレナードはこのジャンルの代表的な作品 ですが、スークのセレナードもそれに遜色ない素晴らしい作品です。しかも この作品を書いた時、スークはまだ18歳だったことを聞いたら驚きも2倍に なるというものです。当初メランコリックに傾きがちだった作風が、生きる 喜びに溢れた作品へと変貌した蔭には師ドヴォルザークのアドヴァイスがあ りました。ジュリアード出身でチェリビダッケにも師事したハルトゥングと ENPOの淀みなく歌う演奏はそれぞれの作品の魅力をストレートに伝えてい ます。 <BMG> 82876716162(SACD-Hybrid) \1500 メンデルスゾーン: 交響曲第4番「イタリア」、 交響曲第5番「宗教改革」 八重奏曲より「スケルツォ」(弦楽合奏版) シャルル・ミュンシュ(指揮)ボストン交響楽団 [1958&1957&1960 年 ボストン・シンフォニー・ホールでの録音] 豪放・磊落なミュンシュのメンデルスゾーン。八重奏曲のスケルツォは初 SACD化。 ミュンシュは、ボストン時代にシューベルト、シューマン、メンデ ルスゾーンなど、初期ロマン派のシンフォニーで熱気溢れる名演を多数録音 している。メンデルスゾーンでは、熱気渦巻く第4楽章サルタレッロが聴きも の「イタリア」と、気宇壮大な「宗教改革」は、トスカニーニ以来の名盤と されている。今回初めてSACD化される八重奏曲のスケルツォは、もともと交 響曲第3番「スコットランド」のLPのフィルアップで、名コンマス、リチャー ド・バーギン率いるボストン響の弦楽セクションの実力を堪能できる。 |
<GENUIN(ドイツ)レーベル> GEN 85513 \1980 ドヴォルザーク:弦楽のためのセレナーデOp.22 メンデルスゾーン:弦楽の為の交響曲第11番* ドイツ弦楽フィルハーモニー ミヒャエル・ザンデルリンク指揮 2004年10月9-10日、9月30日 2003年10月2日* チェコ国民楽派最大の作曲家ドヴォルザークは1875年5月、たった12日間で主 題の明確さと迫力に溢れた弦楽のためのセレナーデを完成させました。 まるでチェコの雄大な草原が浮かんでくるような爽やかな主題に始まり、弦 楽器それぞれの会話が賑やかに聞こえ、物語を読むように音楽が流れます。 この弦楽オーケストラの歴史は30年前、1973年に第10回世界の若い音楽家の 為の音楽祭に集まったことから始まりました。現在の指揮者、M.ザンデルリ ンクによって見出された若き才能たちは情熱的で透き通った弦の美しさを聞 かせてくれます。 <Linn> CKD 241(SACD-Hybrid) \2550 A・ドヴォルザーク: ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.53/チェコ組曲Op.39/弦楽のためのノットゥ ルノ ロ長調Op.40/ワルツ第1番イ長調(弦楽合奏編曲版) ジョゼフ・スヴェンセン(指揮&ヴァイオリン)、 スコットランド室内管弦楽団 メンデルスゾーン、シベリウス、ブラームス、プロコフィエフなど既にリリー スされているタイトルでも抜群のコンビネーションを披露してくれているス ヴェンセン&スコットランド室内管の最新作! スヴェンセンは2005年2月に東京都交響楽団への客演のために来日するなど指 揮活動も活発に行っている。前作となるプロコフィエフの作品集でも見事な 弾き振りを披露してくれたスヴェンセン。ボヘミアの香りが溢れる今回のド ヴォルザークでも当然(?)引き振りでヴァイオリン協奏曲を演奏! グァダニーニのヴァイオリンで奏でるドヴォルザークは名ヴァイオリニスト の評価を証明する見事な演奏。世界的に定評あるLinnの優秀録音は今回も効 果抜群!スヴェンセン&スコットランド室内管の演奏を更に引き立たせてく れている。 <Caprice> CAP 21761 \2180 ヴィンテージ・ヴィレーン ―― ダーグ・ヴィレーン(1905-1986):歴史的録音集- 演奏会序曲第2番Op.16/弦楽オーケストラのための《セレナード》Op.11/ピ アノのための《皮肉っぽい小品》Op.19/ピアノのためのソナチナop.25/チェ ロまたはヴァイオリンとピアノのための《小組曲》Op.8a/チェロとピアノの ための《ソナチナ》第1番Op.1/チェロ協奏曲Op.10/シンフォニエッタOp.7 ダーグ・ヴィレーン(指揮&ピアノ)、 グスタヴ・グロンダール(チェロ)、 スウェーデン放送交響楽団、他 ダーグ・ヴィレーンの生誕100周年記念アルバム。作曲家自身が指揮、ピアノ をつとめる作品も収録した貴重な録音の数々。1940年~1953年の録音。 <CPO> 7777156-2 \1450 アッテルベリ(1887-1974): 弦楽のための交響曲/アダージョ・アモロッソ(ヴァイオリンと弦楽のための) /間奏曲/序奏とフーガ/組曲第7番(シェイクスピア「アントニーとクレオ パトラ」付随音楽) 演奏/ウルフ・ヴァーリン(ヴァイオリン、指揮)、 カメラータ・ノルディカ cpoが交響曲全集を完成させリリースされたスウェーデンのアッテルベリ。さ らにこの作曲家を深く知るための一枚であり、弦楽作品の名曲が多い北欧の 面目躍如とも言える、美しい曲ばかりです。「弦楽のための交響曲」は弦楽 四重奏曲の改作です。 <BIS> BISSA 1491(SACD-Hybrid) \2250 グリーグ:弦楽のための作品集 組曲「ホルベアの時代より」Op.40 2つの悲しい旋律 Op.34 2つのメロディ Op.53 2つのノルウェーの旋律 Op.63 2つの叙情小曲 Op.68 ウーレ・クリチスチャン・ルード(指)ベルゲン・フィル SACDハイブリッド盤。透明な高音、微妙な色合いの変化する中低域などグリー グの作品ほど弦楽オーケストラに合った音楽はちょっと考えられません。涙が 出るほど美しい「過ぎし春」、叙情小曲集の「山の夕べ」をグリーグ自身がオ ーボエ、ホルンと弦楽オーケストラ用に編曲した絶品まで、すべて治められた います。かすかなトレモロの効果や厚い響きはSACDならではです。 <Alba> ABCD 205 \2080 ノルドグレン(1944-):ペリマンニの肖像 作品26 ブルッフ:スウェーデン民謡によるセレナード バルトーク(アーサー・ウィルナー 編曲):ルーマニア民族舞曲 Sz56 サッリネン(1935-):ペルトニエミ・ヒントリークの葬送行進曲の諸相 (1981) ラウタヴァーラ(1928-):オストロボスニア・ポルカ グリーグ:2つの旋律 作品53 (ノルウェーの旋律 はじめての出会い) ペッカ・ヤルカネン(1945-): ヴィロの農奴(1980) (2つのヴァイオリンと弦楽オーケストラのための) ユハ・カンガス(指)オストロボスニア室内管弦楽団 レイヨ・トゥンカリ (ヴァイオリン) ティモ・カンガス (ヴァイオリン) エラル・クイヴ (ヴァイオリン) 録音:2004年5月14日-16日 スネルマン・ホール (ハッコラ) 10月に紀尾井シンフォニエッタを客演指揮したユハ・カンガスが音楽監督を 務める、フィンランドを代表するアンサンブル、オストロボスニア室内管弦 楽団。本拠地、ボスニア湾に面した町、コッコラは、フィンランドにおける 民俗音楽研究の中心地カウスティネンに近く、民俗音楽をルーツとする作品 に彼らのアイデンティティが示されます。最新アルバムは、彼らがもっとも 得意とする作品を集めた“ポートレート”。ノルドグレンの〈ペリマンニの 肖像〉、サッリネンの〈ペルトニエミ・ヒントリークの葬送行進曲の諸相〉 は、日本の室内オーケストラのプログラムにも載るようになりました。民俗 音楽と芸術音楽の融合。フィドル弾きからスタートしたユハ・カンガスの自 信があふれています。 <HUNGAROTON> HCD 32336 \1980 ヴァイダ: シンフォニエッタ 交響詩「タイタニック」 オラトリオ「一度、でなければ決して」 イムレ・コラール(指)デブレツェン・フィルハーモニー管弦楽団、他 録音:2005年2月15-18日 ヤーノシュ・ヴァイダは1949年生まれのハンガリーの作曲家。シンフォニエッ タは2002年の作品で、4楽章25分ほどの弦楽オーケストラのための曲。小ぶり で纏まりの良い、聞きやすい作品です。全体にハンガリー情緒が滲んでおり、 とりわけアダージョ、ハンガリー風に、と指示のある第3楽章が情感たっぷり の名曲です。 <Ondine> ODE 1072(SACD-Hybrid) \2180 バルトーク:管弦楽のための協奏曲 マルティヌー:交響詩「リディツェ追悼」 G.クライン:弦楽のためのパルティータ(サウデク編) クリストフ・エッシェンバッハ(指)フィラデルフィア管弦楽団 録音:2005年5月 ライヴ・レコーディング ヴェリゾン・ホール(フィラデルフィア) シリアスなアプローチ、衝撃のクライマックス、エッシェンバッハの真摯な姿 勢は心に訴えかけます。強烈なオーラ、意欲的な表現、まさに完全燃焼といっ た演奏です。またカップリングとして、ナチスによって虐殺された村人たちに 捧げられたマルティヌー:「交響詩リディツェ追悼」、そして第一次大戦中の チェコのユダヤ人家庭に生まれたG.クライン。彼はプラハ音楽院に学びまし たが、1941年、テレジンに送られ25歳で亡くなっています。その収容所の中で 書いた「弦楽のためのパルティータ」、を収録しています。 <Channel Classics> CCSSA 23005(SACD-Hybrid) \2850 L・V・ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲第16番ヘ長調Op.135(弦楽合奏版) ウィリアム・ウォルトン(1902-1983):弦楽のためのソナタ カンディダ・トンプソン(ヴァイオリン&音楽監督)、 アムステルダム・シンフォニエッタ チャイコフスキーの弦楽六重奏曲《フィレンツェの思い出》の弦楽合奏版によ る演奏(CCSSA 21504)が話題となったアムステルダム・シンフォニエッタ。 第2作目となる今作ではベートーヴェン最後の弦楽四重奏曲である“第16番” とウォルトンの弦楽のためのソナタのカップリングで充実の演奏を聴かせてく れる。アムステルダム・シンフォニエッタは23人による演奏を基本形態とする オランダの常設アンサンブル。2003年から現在の音楽監督カンディダ・トンプ ソンがその任にある。レパートリーはバロックからコンテンポラリーまでと幅 広く、ゲルギエフ、今井信子、クレーメル、ヨーヨーマ、ヴェンゲーロフ、ブ ロドスキー・クヮルテットなどのアーティストと共演を重ねている。 <Extraplatte> EX 546-2 \2180 G・F・テレマン:組曲《ドン・キホーテ》 バルドウィン・スルツァー(1932-):ドン・キホーテ フランソワ・バスティ(ディレクター)、 カンパニー・インストゥルメンターレ・フランソワ・バスティ カンパニー・インストゥルメンターレ・フランソワ・バスティはメキシコ・シ ティ・フィルの第1ヴァイオリン奏者などをつとめていたフランソワ・バスティ が1993年に創設した弦楽オーケストラ。 スルツァーはウィーン音大で作曲を 学んだ来日経験も持つオーストリアの作曲家。スルツァーのドン・キホーテは カンパニー・インストゥルメンターレ・フランソワ・バスティのために作曲さ れた作品。 <NAXOS> 8.559253 バウアー(1882-1955): アフリカの主題によるラメント(M.バーンスタインによる管弦楽編曲)/オ ーボエ、クラリネットと弦楽のためのコンチェルティーノ/トリオ・ソナタ 第1番(フルート、チェロとピアノのための)/弦楽のための交響的組曲/ オーボエとクラリネットのための二重奏曲/アメリカの若者の協奏曲 演奏/ディアナ・アンバッハ(指揮、ピアノ) アンバッハ室内管弦楽団&アンサンブル ナディア・ブーランジェに師事し、抒情的な作風の曲を多数残した女性作曲 家。フランスやイギリス音楽の雰囲気も持ち合わせ、コープランドの持つ抒 情性にも共通点を見出せます。ほぼ無名ながら、一度聴いたらとりこになる 聴き手も多いでしょう。 <Ondine> ODE 1064(SACD-Hybrid) \2250 Multichannel (Surround 5.0) ラウタヴァーラ: 交響曲第1番(1956 rev.1988/2003) (2003年改訂版) [世界初録音] アダージョ・チェレステ(2000) (弦楽オーケストラのための) [世界初録音] 幻影の書(2003-2005) [世界初録音] ミッコ・フランク(指)ベルギー国立管弦楽団 録音:2005年6月 芸術センター (ブリュッセル) ミッコ・フランクが初演した〈幻影の書〉をメインとするラウタヴァーラの オーケストラ作品集。《夜の話》、《火の話》、《愛の話》、《運命の話》 の4つの部分からなる大曲 (演奏時間約40分)。作曲者が経験した現象や事象 から自然に生まれてきたたといいます。〈アダージョ・チェレステ〉 (天の アダージョ) は、フィンランドの詩人、ラッシ・ヌンミの詩にインスピレー ションを得た作品。“目覚めさせよ…来い…”と呼びかける詩人。“おまえ” は、天の高みに誘う“死”なのか? それもラウタヴァーラの抒情です。 交響曲第1番は、2003年に改訂された版による演奏。マックス・ポンマーの 録音 (ODE740-2) は第2版による演奏でした。新たな改訂により、第1楽章と スケルツォの間に抒情的な緩徐楽章が追加されています。ラウタヴァーラの 作品を次々録音するミッコ・フランクには、作曲者も信頼を寄せています。 ミッコが音楽監督を務めるベルギーのオーケストラとの録音。Ondine 初の SACDです。 <MD+G> 60113152 \2080 シューベルト(arr.グスタフ・マーラー): 弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 「死と乙女」 D810 (弦楽合奏版) マーラー:アダージェット ヘ長調 (交響曲第5番より) ローマン・コフマン指揮 キエフ室内管弦楽団 ボン・ベートーヴェン管との来日の大成功も記憶に新しいローマン・コフマ ンが、手兵キエフ室内管を率い、マーラーをフィーチャーした1枚を完成させ ました。 ご存知、マーラーは、傑作とされる作品の室内オーケストラ・アレンジに 並々ならぬ情熱を燃やしていました。しかしながら、これらの試みが最初か ら受け入れられたわけではありません。「室内楽の定義を破壊する行為だ。 単なる演奏家の自己満足に過ぎない。」とウィーンでは酷評されます。マー ラーの生前には第2楽章の改訂版のみが初演されましたが、実は、スケッチ にこそマーラーの真意が現れているとされており、今回のこの録音は、その スケッチに立ち戻り、弦楽アンサンブルの恍惚をも表出させています。 コフマンはその音楽キャリアをキエフ室内管のコンマスから始めていること もあり、弦楽アンサンブルの緻密さもまた、他に類をみないまでに仕上がっ ています。 |