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おなじみビゼーの歌劇「カルメン」ですが,実は弦楽合奏とパーカッションによる編曲があります.ロシアの作曲家シチェドリン(1932-)による「カルメン組曲」です. オーケストラ・アンサンブル金沢の録音でご存知の方もいるかもしれません.この曲は1967年,彼の妻で伝説のプリマ・ドンナであるマヤ・プリセツカヤのためにバレエ曲として書かれました.当初,ソビエト当局ににらまれお蔵入りになるところでしたが,ショスタコーヴィチが絶賛し,彼が当局に働きかけ日の目を見たというエピソードもあります.しかもカルメンなのに途中でアルルの女が出てくる始末!パーカッションが大活躍で,特にカスタネット業界では有名のようです.「カスタネット協奏曲」といってもいいくらいなのかもしれません.この曲を是非やってみたいという方,ひとえにパーカッショニストが見つかるかどうかにかかっています(最低5人?).話はちょっとずれますが,もしパーカッションが入ったらメンバーなら,メインにカルメン,サブにモーツァルト:セレナータ・ノットルナ(ティンパニあり),アンコールはシベリウス:アンダンテ・フェスティーボ(ad libでティンパニ)っていうプログラムはいかがでしょうか.
CD紹介はこちら
Orchestre de Chambre Nouvelle Europe conducted by Nicolas Krauze, 2015.
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