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ヴェルディは1873年,「アイーダ」上演のためにナポリに来ていましたが,プリマドンナが急病となり上演が延期されたため,その暇を埋めるためにこの弦楽四重奏曲を作曲しました.当初は,ヴェルディはこの曲を遊びと考え出版させませんでしたが,後に思い直し日の目を見ることとなりました.その後,トスカニーニが好んで弦楽合奏で演奏したそうです.
この曲は,2nd Vnで演奏した経験があります.演奏会の曲決めをCDを聴きながらしていたのですが,この曲がかっこいいのですぐ決まってしまいました.でも楽譜が来て,いざ演奏という段になるとみんなその難しさに青ざめてしまいました.3楽章はぜんぜん指が回らない,4楽章のフーガは入りが分からなくて落ちてしまったり.これに限らず,カルテットの曲を弦楽合奏でやるというのは難しいもんです.
演奏時間:約24分
Camerata Bern, 2010
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