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1906年,ホルストはロンドンのセントポール女学校の音楽指導者となった.この曲はこの学校のオーケストラのために作曲された.全員が参加できるよう管楽器のパートが加えられていたが,出版時には弦楽のみとなった.ジーグは抜けるように爽快な雰囲気で始まり,対称的な第2主題が組み合わさって展開して行く.オスティナートはソロヴァイオリンが主題をかなでる.インターメッツオはピッチカートの伴奏によるヴァイオリンソロが展開され,ソロヴィオラとデュエットとなる.突然,テンポが上がったと思うとまた主題に戻り,各パートのソロで終わる.フィナーレは,ミリタリーバンドのための組曲2番の4楽章のアレンジで,民謡Dargasonの旋律で始まる.そのあと,チェロのグリーンスリーブスがこの旋律とシンクロしてすばらしいハーモニーとなる.
オスティナートの2nd violinは指がもつれます.途中で拍子が変わっても,2ndだけはずっとおなじことやってます.パッヘルベルのカノンのビオラ,チェロなみかもしれません.3楽章はほとんどコンチェルト状態のviolin solo.フィナーレの最後のソロが音階をしくじると曲が終われないというプレッシャーがありました.
by あっくん・かっくんさん編成:Vn1, Vn2, Va, Vc, Cb
演奏時間:約13分
Eufonico String Orchestra, 2015.
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