この地図は昭和30年発行ですが,大正9年に測図されたもので,昭和14年に十勝三股まで開通しているはずの士幌線の記載はありません.
昭和31年測量の地形図より推定される旧線を重ね合わせてみました.旧線は音更川東岸に沿って走っていたのがわかります.タウシュベツ川はタウシュぺ澤と記載されており,タウシュッぺ川拱橋(タウシュベツ川橋梁)が架かっていました.
昭和27年より糠平ダム建設が始まり,水没地域の路線のルート変更が行われました.昭和29年8月1日新ルートが開通,9月より糠平ダムの湛水が開始され糠平湖ができました.糠平-幌加間は糠平湖東岸の林道のみが通じています.林道の直線部は旧線の路盤を利用したもののようで,タウシュベツ川へ向かって水没する道路が記載されており,その延長線上にタウシュベツ川橋梁が水没しています.
音更川西岸,音更トンネル周辺の道路が改良されていますが,大きな変化はありません.駅前食堂「たこ福」のおかみさんの話のよれば,昭和30年代後半には,家が80戸,350人くらいが幌加に住んでいたそうです.
糠平-十勝三股間を結ぶ糠平湖西岸の道道は昭和36年着工され,昭和44年12月に国道273号線に昇格,昭和47年層雲峡十勝三股線(三国峠)が開通しました.これが,士幌線の衰退に拍車をかけることとなります.昭和38年7月竣工の幌加発電所が記載されました.昭和50年4月SLが廃止,昭和53年12月には糠平-十勝三股間が全国初の代行バス輸送に転換され,糠平以北に汽車は走らないこととなります.
昭和62年3月22日,士幌線全線が廃止されました.幌加駅周辺の建物はまったくなくなり,地名まで消えています.
- タウシュベツ川橋梁
昭和12年竣工 全長:256m
帯広より67.4km
昭和30年水没
- 音更トンネル
昭和12年竣工 全長:165m
国指定登録有形文化財
- 第五音更川橋梁
昭和30年竣工 全長:109m
帯広より69.6km(旧線)
国指定登録有形文化財
- 第四音更川橋梁
昭和30年竣工 全長:256m
帯広より67.4km
- 音更トンネル
昭和12年竣工 全長:165m
国指定登録有形文化財
- 第五音更川橋梁
昭和30年竣工 全長:109m
帯広より71.9km(新線)
国指定登録有形文化財
- 第四音更川橋梁
昭和30年竣工 全長:256m
帯広より67.4km
- 音更トンネル
昭和12年竣工 全長:165m
国指定登録有形文化財
- 第五音更川橋梁
昭和30年竣工 全長:109m
帯広より71.9km(新線)
国指定登録有形文化財
- 第四音更川橋梁
昭和30年竣工 全長:256m
帯広より67.4km
- 音更トンネル
昭和12年竣工 全長:165m
国指定登録有形文化財
- 第五音更川橋梁
昭和30年竣工 全長:109m
帯広より71.9km(新線)
国指定登録有形文化財
- 第四音更川橋梁
昭和30年竣工 全長:256m
帯広より67.4km
- 音更トンネル
昭和12年竣工 全長:165m
国指定登録有形文化財
- 第五音更川橋梁
昭和30年竣工 全長:109m
帯広より71.9km(新線)
国指定登録有形文化財